瀬戸内海の美しい景観を誇る香川県は、ランニング愛好家にとって魅力的なジョギングスポットの宝庫です。温暖な気候に恵まれ、海や山、島々の絶景を眺めながら走れるコースが県内各地に点在しています。また、うどん県として知られる香川では、ランニング後に名物のさぬきうどんを楽しめるのも大きな魅力。日常のトレーニングからトレイルラン、観光ランまで幅広いニーズに応えるコースがあります。香川県でジョギングを始めたい初心者から、新たな走りのチャレンジを求めるベテランランナーまで、それぞれの目的や体力に合わせたコース選びの参考になる情報をご紹介します。この記事では、地元ランナーに人気のスポットや隠れた名所、四季折々の景色を楽しめるエリアなど、香川県のジョギングコースの魅力を徹底解説していきます。

香川県で絶景を楽しめるおすすめのジョギングコースは?
香川県には瀬戸内海の多島美を眺めながら走れる絶景コースが豊富にあります。最も人気が高いのは「屋島一周コース」です。国の史跡・天然記念物に指定されている屋島を一周する約13kmのこのコースでは、源平合戦「屋島の戦い」の古戦場を走りながら、瀬戸内海の絶景を堪能できます。特に「長崎の鼻」と呼ばれる突端からは高松市内を一望でき、遠くには小豆島も見渡せる圧巻の景色が広がります。
「直島一周コース」も見逃せません。アートの島として世界的に有名な直島を一周する約10kmのコースでは、草間彌生の「赤かぼちゃ」をはじめとする現代アート作品を鑑賞しながら走ることができます。アップダウンのある変化に富んだコースで、家プロジェクトや地中美術館など、数々のアートスポットを巡りながら海の美しさを存分に味わえます。
「小豆島オリーブ公園コース」は瀬戸内海の景色とオリーブの緑のコントラストが美しいコースです。池田港から小豆島オリーブ公園までの往復10kmを走りながら、約2,000本のオリーブの木やハーブが植栽された公園の風景を楽しめます。国内最古のオリーブの原木も見ることができ、ランニング後はオリーブオイルを使ったヘルシー料理で疲れを癒すこともできます。
「庵治半島コース」は映画「世界の中心で、愛をさけぶ」のロケ地となった風光明媚なエリアを走るコース。六万寺駅をスタートし、半島を一周する約22kmのルートでは、主人公のサクと亜紀が歩いた防波堤や、二人が語り合ったブランコがある公園など、映画のロケ地を巡りながら瀬戸内海の絶景を堪能できます。最大標高差167mとアップダウンの激しいコースですが、その分、景色も変化に富んでいて飽きることがありません。
「瀬戸大橋記念公園コース」は、雄大な瀬戸大橋を見上げながら走る約6kmのコース。香川県側の橋のたもとにある瀬戸大橋記念公園の外周をめぐり、さらに埋め立てで陸続きとなった沙弥島の先端まで足を延ばすと、瀬戸大橋の全景を眺めることができます。特に夕暮れ時に走ると、夕日に照らされた瀬戸大橋が幻想的な風景を作り出し、ランナーの心を癒してくれます。
香川県で初心者に適したジョギングコースはどこ?
ジョギング初心者にとって、平坦で走りやすく、距離も調整しやすいコースが理想的です。香川県には、そんな初心者に優しいコースがいくつもあります。
まず「サンポート高松周辺コース」は、高松の玄関口であるサンポート高松から、世界初の総ガラス張り灯台「せとしるべ」までを往復する約4.5kmのコースです。平坦な道が続き、風光明媚な瀬戸内海の景色を楽しみながらゆったりとしたペースで走ることができます。ショッピングモールやレストランも近いため、ランニング後の休憩スポットにも困りません。
「Pikaraスタジアム・平池周回コース」は、香川丸亀国際ハーフマラソンのスタート・フィニッシュ地点であるPikaraスタジアム隣接の平池を周回する1kmのコース。距離が明確で、自分のペースや体力に合わせて周回数を調整できるのが魅力です。また、陸上競技場内のトレーニングルームや、シャワー設備も利用できるため、初心者でも安心して走ることができます。
「津田の松原・琴林公園コース」は、日本の渚百選に選ばれた景勝地「津田の松原」を走る約2kmの短距離コース。松林と白い砂浜のコントラストが美しく、自然を感じながらジョギングを楽しめます。短い距離ながら、砂地を走る区間もあるため、全身の筋肉を使うトレーニングにもなり、初心者のステップアップにも適しています。
「満濃池周遊道コース」は、日本最古のため池と言われる満濃池を一周する約8kmのコース。整備された遊歩道を走るため、初心者でも安心して走ることができます。途中、分岐点には看板が立っているのでわかりやすく、森の中を走れば涼しげで走りやすい環境です。ただし、雨の後は滑りやすい箇所もあるので注意が必要です。
「丸亀城周回コース」は、日本一高い石垣を誇る名城・丸亀城を一周する約1.5kmの周回コース。適度なアップダウンがありながらも、木陰が多く夏場でも比較的走りやすいのが特徴です。初心者は平坦な部分だけを選んで走ることもでき、慣れてきたら天守へ続く階段を組み込んだコースにステップアップすることも可能です。歴史的な景観を楽しみながら、自分のペースで走るのに適したコースです。
香川県の島巡りができるジョギングコースについて教えて
香川県は「うどん県」だけでなく「島県」としても知られ、瀬戸内海に浮かぶ多くの島々が点在しています。これらの島々を走るジョギングコースは、まさに香川県ならではの特別な体験を提供してくれます。
「直島アートめぐりの旅ラン」は、瀬戸内国際芸術祭の主要会場となっている直島を巡る約12kmのコース。赤いカボチャのある宮浦港から出発し、島の北東部、家プロジェクト、ベネッセ、地中美術館と島内の主要なアートスポットを一周します。木々に囲まれたアップダウンの道や、海沿いの波の音、夕日とアートに囲まれる景観は、走る喜びを何倍にも増幅させてくれるでしょう。ランニング後は「アイラブ湯」というユニークな銭湯でリフレッシュするのもおすすめです。
「小豆島・前島一周コース」は、小豆島の西端に位置する前島を海沿いに一周する約13kmのコース。全長2.5km、最小幅9.93mで世界一狭い海峡としてギネスブックに認定された土渕海峡を通り抜ける体験は、この島ならではのものです。最大の見どころは「エンジェルロード」で、1日2回の干潮時には余島まで砂の道ができ、大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うと言われています。また、落ちそうで落ちない不思議な石「重岩(かさねいわ)」など、パワースポットとしても人気の場所を巡ることができます。
「女木島(鬼ヶ島)アップダウンコース」は、高松港からフェリーで約20分の女木島を走る約8kmのコース。島の中央部にある鷲ヶ峰山頂の大きな洞窟は、昔鬼が住んでいたという言い伝えから「鬼ヶ島」とも呼ばれています。東の海岸線と内陸の山間部を走るこのコースは起伏が多く走りごたえ十分。春には女木島灯台へと続く桜並木の道を走るのも格別です。さらに、近くにある「ねこ島」として知られる男木島にもフェリーで渡ることができ、2つの島を組み合わせた観光ランも魅力的です。
「瀬戸内のアートな島『直島』を漫遊」コースは、岡山駅から宇野線に乗り、宇野駅前から船に乗って直島に渡るルートです。草間彌生さんのカボチャで有名なこの島を約12.5km走りながら、地中海美術館やベネッセハウススタジアムなどの有料施設も含めたアート作品を堪能できます。また、宇野駅周辺にもいくつかのオブジェがあり、船の待ち時間にも楽しむことができるでしょう。
「小豆島内海」コースは、小豆島の内海湾沿いを走る約4.2kmのコース。海沿いの道路からは山も海も絶景が広がり、鬼ヶ崎ではパノラマの景色を楽しむことができます。ランニング後は道中の喫茶店で絶景を眺めながらモーニングを楽しむのもおすすめで、まさに旅ランの醍醐味を味わえるスポットです。島巡りならではの、日常とは異なる特別な時間を過ごすことができるでしょう。
香川県で歴史や文化を感じながら走れるジョギングコースは?
香川県は空海(弘法大師)の生誕地であり、四国八十八ヶ所巡礼の札所も多く点在する歴史と文化の宝庫です。そんな香川県の歴史や文化を感じながら走れるコースをご紹介します。
「空海の故郷を巡るお遍路ラン(七ヶ所まいり)」は、空海の故郷である香川県三豊市にある7つの寺を巡る約29.5kmのコース。七ヶ所まいりは江戸時代から行われている礼拝方法で、八十八ヶ所まいりに準ずるご利益があると言われています。道の駅ふれあいパークみのをスタート地点として、弥谷寺、曼荼羅寺、出釈迦寺、甲山寺、善通寺、金倉寺、道隆寺と、七ヶ所の札所を巡ります。各寺には「七福神なで仏」が祀られており、7つの福運を授かることもできます。コースは正式な遍路道ではなく分かりやすさを重視していますが、それでも540段の石段ランや竹林トレイルランなど変化に富んだ地形を楽しめます。走り終わった後は「大師の湯」で疲れを癒すのもおすすめです。
「城ラン!丸亀城!途中でマラニックも⁉︎」コースは、日本一高い石垣を誇る丸亀城とその周辺を走る約9kmのコース。丸亀城までの坂道はきついものの、天守からの眺めは格別で、城下町の風情を感じながら走ることができます。また、香川県ならではのうどんを食べながら走る「マラニック」(マラソンとピクニックを掛け合わせた造語)も楽しめるコースで、地元の中村うどんを味わいながら歴史と食文化の両方を堪能できます。
「仏生山地元道グルメと景色と風情」は、仏生山公園を起点に仏生山の地域を巡る約5.4kmのコース。仏生山は初代高松藩主の松平頼重公が菩提寺として法然寺を建てたことから門前町として栄えた地域で、法然寺の横道には紫陽花が咲き誇り、まるで時代劇の中に来たような風情ある空間を走ることができます。また、ワッフルのニジカやビッツバーガー、くさかのお肉など多彩なグルメスポットが点在し、ランニング後の楽しみも広がります。
「往復68キロ!高松発〜こんぴらさんマラソン」は、高松駅から出発して琴平にある金刀比羅宮を目指す約67kmの往復コース。こんぴらさんと呼ばれる金刀比羅宮は香川県を代表する観光地で、奥社まで1,368段の石段があることで知られています。このコースでは高松からこんぴらさんまでの道中で、桃太郎伝説ゆかりの鬼無駅や桃太郎神社、80番札所の国分寺、まんのう池など多くの歴史スポットを通過します。また、琴平では金比羅大歌舞伎が毎年開催されるなど、文化的な側面も感じられるコースです。
「善通寺五岳山空海トレイルラン」は、弘法大師空海生誕の地である善通寺市を走るコース。ロード3.5kmとトレイル3kmを組み合わせたハーフコースで、筆の山と香色山の2座を走破します。空海ゆかりの地を走ることで、1200年以上前の歴史に思いを馳せることができます。アップダウンの厳しいコースですが、修行僧のような気持ちで走れば、心身ともに清められる体験になるでしょう。
香川県のグルメを楽しみながら走れるジョギングコースは?
香川県は「うどん県」の愛称でも知られるように、全国屈指の麺処。そんな香川県のグルメを楽しみながら走れるコースは、ランナーにとって大きな魅力です。
「讃岐うどん有名店BIG3めぐりコース」は、うどん店が林立する坂出市の中でも特に人気の高い3店を巡る約40kmのコース。JR坂出駅を出発し、まずはうどんの量と熱さを注文し、だしと薬味はセルフ方式の「日の出製麺所」で1杯。続いて田んぼの風景に溶け込むような「讃岐うどんがもう」、そしてシメはかまたまうどん発祥のお店「山越うどん」と、3つの名店をめぐります。ランニングとうどん巡りを同時に楽しめる、まさに香川県ならではのコースと言えるでしょう。各店の営業時間は異なるので、事前に確認して計画を立てることをおすすめします。
「仏生山の讃岐うどん店めぐりコース」は、かつて門前町として繁栄した仏生山で人気のうどん店5ヶ所を巡る約11kmのコース。仏生山公園を起点に、まずは法然寺境内にある「竜雲」へ。続いて安くておいしい「野口うどん」、とり天で有名な「情熱うどん わらく」、角煮うどんがおすすめの「うどんの田」、そしてだしを自分で入れる老舗「宮武製麺所」と5店をめぐります。走った後は近くにある仏生山温泉に入れば、疲れた体も癒されること間違いなしです。
「空海の故郷を巡るお遍路ラン」には、うどん店の立ち寄りポイントも含まれています。特に宮川製麺所(仙遊寺の近く)、釜あげうどん 長田 in 香の香(金倉寺の近く)、いけこうどん(多度津港の近く)は地元で評判の店ばかり。七ヶ所のお寺を巡りながら、途中でうどんを食べて英気を養うのも良いでしょう。讃岐うどんの本場ならではの味を堪能しながら、走る喜びも倍増します。
「城ラン!丸亀城!途中でマラニックも⁉︎」コースでは、丸亀城と中村うどんを組み合わせた「ウドニック」(うどんとピクニックを掛け合わせた造語)を楽しむことができます。丸亀城の歴史を感じながら走った後は、コシの強い麺と澄んだダシが特徴の中村うどんで体力回復。城ランとうどんの組み合わせは、香川県らしさを存分に味わえるコースです。
「周回を飽きたら外に出てみよう🏃♂️の、4.5km」コースは、三豊市の宝山湖を周回するコース。ぐるぐる回るだけでなく、周辺の道にも足を延ばすことで変化をつけられます。このエリアには地元のうどん店も点在しているため、走った後は本場の讃岐うどんを味わうのもよいでしょう。季節によっては曼珠沙華が美しく咲く風景も楽しめ、視覚と味覚の両方で香川県の魅力を感じることができます。
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